独自動車照明・電子部品大手のヘラーは11日、高輝度固体照明(SSL/HD)技術を活用した次世代照明ソリューションを発表した。従来よりも光源を小型化すると同時に、1万5,000個のLED素子を個別に制御できるようにした。当該ソリューションの導入により、個々の車体設計における自由度が高くなり、顧客のニーズに柔軟に対応できるようになる。すでに同技術を採用したヘッドライトの受注を獲得しており、3年以内に市販モデルに採用される見通しだ。
ヘラーが重視したのはシステムの小型化と性能の向上で、SSL/HDを中核技術に位置付けている。同技術により最小単位のLED素子と駆動チップを統合することで個別に切り替えられるようにした。個々の素子を統御することで光源の表面に様々な画像を生成して道路に投影できるようになり、車線表示や周囲とのコミュニケーション用途などへの応用が可能になる。
ヘラーはまた、SSL/HD照明はユーザーによる機能選択が可能なことから、利用者(ドライバー)が実際に使用した照明機能に応じて料金を支払う従量制(Pay-per
Use)サービスが可能となるなど、新たなビジネスモデルへの展開も見込んでいる。