独自動車照明・電子部品大手のヘラーは16日、ブレーキ部品メーカーTMDフリクションとの合弁会社ヘラー・パジッドを通じ、電気自動車(EV)およびハイブリッド車(HV)向けのブレーキオイル(ブレーキフルード)製品を拡充すると発表した。エンジン車とは要件の異なる電気駆動車向けに高性能のブレーキフルードを提供していく。
ヘラー・パジッドの新製品「DOT5.1EH」はグリコール系のブレーキフルードで、米運輸省(DOT)が定める規格の「DOT5.1」に準拠している。加速が早く、短時間で高速に達する電動車を迅速に停止させるため、同製品はドライ沸点を摂氏260度以上、ウェット沸点を180度以上という高い沸点性能を実現している。マイナス40度における粘度は750cstときわめて低く、「DOT3」から「DOT5.1」までの全ての規格の性能要件を上回っている。ほかにも低い電気伝導率と高い防食性により、電動車の構造に最適な仕様となっている
ヘラー・パジッドではこれ以外にもDOT3、DOT4、DOT4LV、DOT5.1規格に準拠した製品をラインナップしており、あらゆる乗用車や小型商用車向けのブレーキフルードを提供している。