独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは9月24日、未来のモビリティの可能性を探る仮想空間「フューチャールーム」の活動について紹介した。社内の人材と外部の専門家との交流を通じてシナジー効果を引き出す試みで、研究者やエンジニアといった自動車製造と密接にかかわる職種だけでなく、映像作家や小説家など外部の専門家も巻き込んで革新的なイメージやアイデアを創出することを狙う。スカニアでコミュニケーション・ブランド・マーケティング部門を統括するエリク・ユングベリ氏はフューチャールームの意図について、「自動運転車や電気自動車(EV)などの分野で新しい才能を呼び込むためには、これまでと異なる利害関係者へのアプローチが必要になる」と述べた。
スカニアの説明によると、フューチャールームは「創造的思考、志、情熱を表現する空間」で、「持続可能な輸送を実現するための重要な場所」となる。進取の気風を表す「イノベーション」、共有と協調を示す「コラボレーション」、優れたアイデアを生み出す「創造性」の3つを核とする。