独自動車工業会(VDA)は14日、1951年からフランクフルトで開催してきた乗用車の国際自動車見本市(IAA)について開催地も含め新たなコンセプトを検討していると明らかにした。2011年3月に署名したフランクフルト見本市会社との契約が2019年末に切れるためで、フランクフルトも引き続き候補に入っているが、他の魅力的なオプションも検討していくとして、複数の自治体と協議していると説明した。
VDAによると、現在はVDAの加盟企業と協力して新しいコンセプトを検討中であり、新しいコンセプトが決まってから開催地を決める意向。新しい開催地の発表は2020年初めとなる見通し。
業界筋によると、ベルリン、ミュンヘン、ケルンが候補地に挙がっているもよう。複数の開催地にてローテーション方式で開催する案も出ているという。
IAAは来場者数の減少傾向が続いており、今年9月のIAAでは、日本勢も含む自動車大手の多くが出展を見送った。VDAのマルティン・ケレス理事は今回の発表に際し、「2019年の出展を見送ったメーカーを取り戻せるような、みんなにとって魅力的なIAAにしたい」と意欲を示している。