EU新車販売、9月は14.5%増加 1/2

欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表した欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)の2019年9月の新車販売(登録)は前年同月比14.5%増の124万9,403台だった。欧州連合で昨年9月から、すべての新車に新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)が適用された影響により、前年同月が23.5%減と大幅に落ち込んでいた反動がある。1~9月の累計は1,176万9,175台となり、前年同期に比べ1.6%減少している。

9月の主要国の登録台数は、ドイツ(22.2%増)、スペイン(18.3%増)、フランス(16.6%増)、イタリア(13.4%増)が2ケタの増加だった。英国(1.3%増)はEU離脱に関する先行き不透明感がマイナス要因となっており、小幅の増加にとどまった。EU加盟国の中では、ブルガリア(8.6%)が唯一、前年同月に比べ減少した。

1~9月の主要国の登録台数は、スペイン(7.4%減)の減少幅が最も大きく、英国(2.5%減)、イタリア(1.6%減)、フランス(1.3%減)も前年同期に比べ減少した。ドイツ(2.5%増)は唯一、前年同期を上回った。

9月のメーカー別新車登録は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループが前年同月比47.0%増と大きく伸びた。2位のPSAグループは3.9%増加、3位のルノーグループは28.1%増加、4位の現代グループは6.7%増加した。

日本勢は、トヨタ・グループ(6.7%増)、マツダ(13.3%増)が前年同月を上回った。日産(5.6%減)、三菱自(3.9%減))、ホンダ(4.8%減)は低迷している。

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