商用車大手スカニア、空港用特殊車両の低炭素化を推進

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは8日、環境対応型の空港用特殊車両のラインアップを拡充すると発表した。ケータリングカーや消防車、レスキュー車両などの低炭素化を通して持続可能型の空港環境を実現するのが狙い。ハイブリッド駆動システムや最新の環境対応エンジン、HVO(水素化植物油)などのバイオ燃料を、車両の種類に応じて組み合わせていく。

スカニアのトラック部門を率いるアレキサンダー・ブラスカンプ氏は「空港のように移動が限定された場所では走行距離も短く、車両のハイブリッド化に最適だ」と述べる。「例えばハイブリッドのケータリングカーは待機中に充電できるほか、内燃エンジンの燃料にHVOを使うことでCO2を最大90%削減できる」とした。

同社はまた、化学消防車などの緊急車両には、欧州連合(EU)の最新の排ガス規制「ユーロ6」の第5ステージに対応した「DC16

315」V型8気筒エンジン(最高出力710PS)を搭載する。

これらの特殊車両は現在、ドイツのミュンヘン空港で展示も兼ねてデモ運用している。

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