スペイン、自動車生産統計 1/6

スペイン自動車工業会(Anfac)によると、同国の2018年の自動車生産は281万9,565台となり、前年に比べ1%減少した。

上半期(1~6月)は前年同期比4.2%増と好調で、8月まで増加傾向が続いていたが、9月以降、さまざまな要因から生産台数が減少し、通期では前年をやや下回った。

9月以降の減少には、◇欧州連合(EU)で昨年9月からすべての新車に新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)が適用されたため、夏までに自動車の駆け込み需要があった◇自動車工場でWLTPの基準を満たしたエンジンの調達が困難であった◇ディーゼル車の販売低迷◇スペインおよび欧州市場における需要低迷――などが影響した。

結果として、スペインは世界における国別の自動車生産台数で9位に転落し、8位の座をブラジル(287万9,809台)に明け渡した。

また、欧州における小型商用車の生産は、10年以上に渡りスペインが首位となっていたが、2018年はフランスがスペインを抜き首位となった。

上部へスクロール