三井物産(東京都千代田区)は17日、クレバーシャトルのブランドでライドプーリング(相乗り)サービスを提供するドイツのGHTモビリティに資本参加したと発表した。同社の増資に伴い、株式11.64%を取得した。これにより、筆頭株主であるドイツ鉄道(DB)のGHTモビリティへの出資比率は、これまでの約80%から約76%に下がる。残り約12%は創業者3人が保有する。
クレバーシャトルのサービスは、利用者がアプリで同社のタクシーを予約すると、目的地が同じ方向の人が相乗りできるサービス。電気自動車や燃料電池車などのエコカーのみを使用しているのが特徴。相乗りにより、交通渋滞の緩和や環境汚染や騒音の低減などに寄与することができる。現在、ベルリン、キール、ライプチヒ、ドレスデン、ミュンヘンのドイツ5都市でサービスを提供している。
三井物産は中期経営計画でモビリティ事業を新たな成長分野の一つに定めている。