米電池メーカーのマイクロヴァストはドイツのブランデンブルク州のルートヴィッヒスフェルデに自動車用の急速充電が可能な電池システムの工場建設を計画している。マイクロヴァストのドイツ法人のザシャ・ケルターボルン社長が明らかにした。さらに、ドイツのフランクフルトにある欧州事業本部をルートヴィッヒスフェルデに移転する方針も示している。ブランデンブルク州には、米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク社長が11月12日に新工場を建設すると発表したばかり。このため、マイクロヴァストの新工場の製品はテスラのドイツ工場に供給するとみられている。独業界紙『オートモビルボッヘ』(19日付、電子版)などが報じた。
ケルターボルン社長によると、新工場では、デリバリバンやトラック、スポーツカー、オフロード車向けのバッテリーシステムを生産する計画。第1工期に4,300万ユーロを投資する計画で、最終的な投資総額は1億ユーロを超える見通しを示している。
ケルターボルン社長によると、ルートヴィッヒスフェルデ工場では、10~15分で充電可能な急速電池を生産する計画で、2021年1月に最初の製品の生産を開始する予定。従業員数は当初100人を予定しており、最終的に200~250人を見込んでいる。新工場の年産規模は30万~50万モジュール(電気駆動車1万~1万5,000台に相当)となる計画で、最終段階では5万~7万5,000台分のバッテリーシステムを供給する予定。