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2019/11/29

企業情報 - 自動車メーカー

VW、ソフトウエア開発の新組織設立

この記事の要約

VWグループのソフトウエア関連の出資会社や子会社を同組織に集約する。

VWは6月に、VWグループのソフトウエア開発を新部門「Car.Software」に集約すると発表していた。

次に、VWグループ傘下のさまざまなブランドや地域の従業員を新組織に統合していく。

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は21日、2020年1月1日付けで独立した新事業組織「Car.Software

organization」を設立すると発表した。VWグループのソフトウエア関連の出資会社や子会社を同組織に集約する。VWは、2025年までに新組織に70億ユーロ以上を投資する計画。VWは6月に、VWグループのソフトウエア開発を新部門「Car.Software」に集約すると発表していた。

新組織は、車載ソフトウエアやデジタルエコシステム、販売用のデジタル機能などの開発を行う。VWでは現在、車載ソフトウエアの内製率が10%以下にとどまっている。同割合を2025年までに60%超へと引き上げる計画で、新組織はその際、中心的な役割を担う。

新組織は、グループ会社アウディ・エレクトロニクス・ベンチャーを母体とする。まずは、出資会社や子会社のデジタル分野の専門家約3,000人が新組織に移籍する予定。次に、VWグループ傘下のさまざまなブランドや地域のソフトウエア関連従業員を新組織に統合していく。

さらに、新規雇用や戦略的な買収、提携により当該分野の従業員を増やしていく方針。2025年までに「Car.Software-Organisation」の従業員数は1万人を超える見通し。長期的には、VWグループのソフトウエアブランドとして発展させていくことも視野に入れている。

新組織では、「コネクテッドカー・&デバイスプラットフォーム」、「インテリジェント・ボディ&コックピット」、「自動運転」、「ビークルモーション&エネルギー」、「デジタルビジネス&モビリティサービス」の5部門を設ける。

グループ共通のソフトウエア・アーキテクチャを構築し、これまで各ブランドが独自に開発していた業務を統合する。相乗効果により1台あたりのソフトウエアのコストを大幅に削減できると見込んでいる。

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