仏自動車大手のPSAは20日、仏北東部のトレムリー工場で電動パワートレインの新たな組み立てラインを開設したと発表した。生産能力は2020年に12万基、21年には18万基となる予定。製品はPSAが展開する4つの電気自動車(EV)モデル(「プジョーe-208」、「プジョーe-2008」、「DS3クロスバックE-Tense」、「オペル・コルサ-e」)に供給する。
PSAは2018年5月に日本電産の仏子会社である日本電産ルロア・ソマーホールディングと合弁で「日本電産PSAイーモーターズ」を設立し、トレムリー工場で生産を行ってきた。今回の新ラインの設置により同工場の電動パワートレインの生産能力を最終的に90万基まで引き上げ、PSAグループだけでなく他の自動車メーカーにも供給していく方針。
PSAは2025年までに全車種において電動モデルを導入する目標を掲げており、今年から発売する全ての新型モデルにEVまたはプラグインハイブリッド車(PHV)を設定している。