独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は22日、ハノーバー工場に新塗装ラインを稼働させた。新ラインは近代化戦略の一環。投資額は約7,000万ユーロ、完成までに約1年半かかった。同ラインはバリアフリーで、全長は280メートル、幅27メートル、高さ25メートル。塗装工程は2ラインあり、同時に稼働できる。処理能力は1日最大490台。カラー塗装とクリア塗装ができる。
新設備の導入で省エネや環境負荷の軽減も実現した。例えば、最新換気技術により年2万5,000メガワットのエネルギーを節約できるほか、塗装工程の完全自動化により約60トンの塗装溶剤を節約できる。また、空気中の塗装ミストをフィルターで分離する技術を導入し、年3,400立法メートルの水を節約できるという。