独自動車部品大手ボッシュの子会社で電動スクーターのシェアリングサービスを事業とするCoupは25日、ドイツのベルリンとテュービンゲンで2019年12月半ばまでにサービスを停止すると発表した。フランスのパリとスペインのマドリードでも近く、サービスを停止する。シェアリング市場の競争激化に加え、事業運営のコスト負担が大きく、長期的に採算確保が困難と判断した。
Coupは事業撤退について、快適なサービスを提供するためには、高価格帯の車両の投入や、利用しやすい予約プラットフォームやその他のサービスなどを用意する必要があるほか、バッテリー交換や顧客サービスなどの日常的な業務のコスト負担も大きいため、と説明している。サービス停止に伴い、顧客がすでに入金済みの残高は返金する。また、サービス停止後も電話やメールなどで顧客の質問に対応する。
Coupは2016年8月にドイツの首都ベルリンで200台を投入してサービスを開始した。ベルリン、パリ、マドリードの3拠点に現在、従業員約120人を抱える。うち、ベルリンの拠点には75人が勤務している。