英自動車工業会(SMMT)は11月28日、2019年10月の同国の乗用車生産が13万4,752台となり、前年同月に比べ4.0%減少したと発表した。同国の乗用車生産は2019年8月を除き、過去17カ月の16カ月で前年同月を下回っている。1~10月の累計は前年同期比14.4%減の112万3,926台となった。
8月はいくつかの主要工場が3月29日に予定されていた英国の欧州連合(EU)離脱に備え、通常は夏に実施している生産停止を4月に前倒しで行ったたため、生産台数が増加していた。
10月の乗用車生産の内訳は、国内向けが前年同月比10.7%減の2万1,640台、全体の80%以上を占める輸出向けは前年同月比2.6%減の11万3,112台だった。1~10月の累計では、国内向けが前年同期比10.4%減、輸出向けも同15.2%減と、いずれも2ケタの減少となっている。
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商用車生産、ほぼ横ばい
10月の商用車生産は、前年同月比0.2%減(15台減)の9,065台だった。内訳は、国内向けが8.5%減の4,419台と低迷した一方、輸出向けは9.3%増の4,646台と前年同月を上回った。
ただ、1~10月の累計では、全体が前年同期比11.5%減の6万2,102台と2ケタの減少となっている。輸出向けが16.6%減と大きく落ち込んでおり、国内向けも前年同期に比べ3.6%減少している。
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エンジン生産、6.2%減
10月のエンジン生産は24万6,788基となり、前年同月に比べ6.2%減少した。国内向けが6.3%増の10万5,450基に伸びた一方、輸出向けは13.7%減の14万1,338基と大きく落ち込んでいる。
1~10月の累計では、全体が前年同期比7.2%減の215万6,539基。国内向け(9.9%減)、輸出向け(5.6%減)のいずれも前年同期を下回っている。