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2019/12/6

企業情報 - 自動車メーカー

BMW、ディンゴルフィング工場に4億ユーロ投資

この記事の要約

これにより、ディンゴルフィング工場では、同じ生産ラインで、内燃エンジン車、プラグインハイブリッド車、純粋な電気自動車を需要に応じて生産できる体制が整う。

ディンゴルフィング工場では、高電圧の車載充電池や電気モーターなどの電気駆動部品を生産している。

その中でも、ディンゴルフィング工場は欧州最大の工場であり、1日あたり1,500台を生産している。

独自動車大手のBMWグループは2日、純粋な電気自動車で高度な自動運転機能を搭載するBMW「iネクスト」の生産に向け、ドイツのディンゴルフィングにある車両工場に約4億ユーロを投資すると発表した。「iネクスト」は2021年に生産を開始する計画。これにより、ディンゴルフィング工場では、同じ生産ラインで、内燃エンジン車、プラグインハイブリッド車、純粋な電気自動車を需要に応じて生産できる体制が整う。

BMWのミラン・ネデリコビッチ取締役(生産担当)は様々な駆動技術に対応した生産ラインを整備する理由について、「我々は、近年中に世界におけるモビリティ需要が一つの技術に集中することはないと確信している。それよりも、様々な駆動形式のミックスになると見ている」とコメントした。ディンゴルフィング工場では現在、プラグインハイブリッド車が生産全体の約10%を占めている。2021年からは「iネクスト」の生産開始により、純粋な電気自動車がこれに加わる。

ディンゴルフィング工場では、高電圧の車載充電池や電気モーターなどの電気駆動部品を生産している。同工場では長期的に、電気駆動部品の生産に携わる従業員が最大で約2,000人になると見込んでいる。

BMWグループは現在、世界に31の工場を持つ。その中でも、ディンゴルフィング工場は欧州最大の規模であり、1日あたり1,500台を生産している。同工場では現在、「3シリーズ」、「4シリーズ」、「5シリーズ」、「6シリーズ」、「7シリーズ」、「8シリーズ」を生産しており、2018年は合計で約33万台を生産した。従業員数は約1万8,000人。これに加え、約800人の職業訓練生が同工場で働いている。

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