独自動車部品大手のブローゼは11月27日、スウェーデン自動車大手のボルボ・カーズが初めて量産する自動運転車にサイドドア用ドアシステムを供給すると発表した。ボルボ・カーズは今年末から、スウェーデンのトルスランダ工場で、配車アプリ大手のウーバー・アドバンスド・テクノロジーズ・グループに供給するSUV「XC90」をベースにした自動運転車の量産を開始する。ウーバーとボルボ・カーズは今年初め、米国のワシントンで当該車両を披露していた。
ブローゼはボルボ・カーズに供給するドアシステムを2017年秋のフランクフルトモーターショー(IAA)で初披露した。ボルボ・カーズの自動運転車は、当該製品を搭載する最初のモデルとなる。
ブローゼが供給するサイドドア用ドアシステムは、自動的にドアが閉まる機能が付いている。乗客が自動運転車を降りた後、ドアが正しく閉まっていない場合でも、自動的にドアを閉めて、次の目的地へと移動することができる。将来的には、衝突防止機能の付いたドアが自動的に開くシステムも導入する予定。
ブローゼが供給するドアシステムには、ドライブ、電子制御装置、パワーウィンドウレギュレーター、ドアを自動的に閉めるためのパワーシンチングユニット付きラッチが含まれている。
なお、ブローゼはドアシステムのほかにも、自動運転車「XC90」向けに、空調(HVAC)用ブロワー、冷却ファンモジュール、電動パワーステアリングモーター、シート構造、リフトゲートの非接触式開閉システムを供給する。