英エンジニアリング大手GKN傘下で金属3Dプリンター材料部品大手のGKNアディティブは11月21日、産業用燃焼技術を専門とする独エンジニアリング企業のキュッパー・ソリューションズと戦略提携したと発表した。燃焼効率の良い産業用バーナー向けの混合ユニットを量産し、新規市場への参入と、産業界における窒素酸化物の排出削減に貢献することを目指す。
キュッパー・ソリューションズが開発したのは空気と天然ガスを混ぜて燃焼させる混合ユニットで、燃焼プロセスを最適化することで窒素酸化物の排出量を大幅に削減している。設計が複雑で従来の方法では製造が困難なため、GKNの金属粉末積層造型(3Dプリント)技術を活用して量産に乗り出す。
製造に際しては、最新の金属3Dプリント技術であるバインダー・ジェット方式を採用する。同技術は金属粉末を結合剤で固めていくもので、一般的なレーザー方式に比べて10倍の速度で造型できるほか、より大型の部品を製造できる利点がある。