欧州自動車工業会(ACEA)は12月20日、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)における11月の商用車新車登録が前年同月比8.9%減の19万8,701台となり、3カ月連続で減少したと発表した。主要5カ国では、イタリア(11.7%減)と英国(10.7%減)が2ケタの減少となったほか、フランス(7.1%減)、ドイツ(6.1%減)、スペイン(2.5%減)も低迷した。1~11月の累計は、前年同期比2.2%増の233万6,446台となっており、主要5カ国のいずれも前年同期を上回っている。
11月はすべてのカテゴリーで登録台数が前年同月を下回った。3.5トン以下の小型商用車は、前年同月比7.9%減の16万6,406台と低迷した。2019年9月から新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)が小型商用車にも適用された影響が依然として大きい。
3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比15.3%減の2万8,903台となり、5カ月連続の減少となった。主要5カ国ではスペイン(7.1%増)を除き、いずれも前年同月を下回った。
16トン以上の大型トラックも、前年同月比17.6%減の2万2,787台と2ケタの減少となった。スペイン(10.8%増)以外の主要国はいずれも減少している。
バスは、前年同月比3.4%減の3,392台だった。英国(13.3%増)とフランス(4.3%増)が伸びたものの、イタリア(31.8%減)、ドイツ(9.0%減)、スペイン(1.0%減)は減少となり、バラツキが見られた。