VW、EVカーシェアを欧州7都市に拡大

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は1月23日、2019年6月にベルリンで開始した純粋な電気自動車によるカーシェアリングサービス「WeShare」を2020年はさらにドイツおよび欧州の7都市に拡大すると発表した。

今春にプラハとハンブルクでスタートし、年内に、パリ、マドリード、ブダペスト、ミュンヘン、ミラノでも開始する。これにより「WeShare」に投入する純粋な電気自動車は合わせて約8,400台となる予定。プラハとブダペストではVW傘下のチェコ自動車大手シュコダと協力する。ドイツ、フランス、スペイン、イタリアの都市では、VWの「eゴルフ」と「eアップ」に加え、年末に「ID.3」も加わる予定。

ベルリンでは、VW「eゴルフ」を1,500台投入しサービスを開始した。VWによると、登録者数はこれまでに約5万人となっている。うち、約4分の3は、少なくとも1回はサービスを利用したアクティブ顧客が占めている。走行距離は延べ300万キロメートルを超えた。これは、1台あたりの1日の利用回数が平均4~5回となる計算。

ベルリンでは、公共の充電インフラの不足が運営の課題となっている。このため、VWは独シュヴァルツ・グループと協力している。同グループは、傘下のスーパーマーケットチェーン大手であるリドルの60店舗とカウフラントの10店舗で計140基の充電器を整備している。「WeShare」はこれらの店舗の営業時間外である夜間に充電インフラを利用している。営業時間中はリドルおよびカウフラントの顧客が利用できるようになっている。

「WeShare」では今後さらに、既存の充電インフラを利用できるような同様の提携を広げて行く方針。

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