IAA開催地、独3都市が最終候補に

独自動車工業会(VDA)は1月29日、乗用車の国際自動車見本(IAA)の2021年以降の開催地について、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘンの3都市が最終候補に残ったと発表した。今後数週間以内に候補地を最終決定する予定。1月23~24日に行われたプレゼンテーションには、最終候補の3都市のほか、フランクフルト、ハノーバー、ケルン、シュツットガルトの計7都市が参加していた。

IAAは1951年から69年の長期に渡り、フランクフルトで開催され、フランクフルトモーターショーの名で親しまれていた。ただ、来場者数の減少傾向が続いており、昨年9月のIAAでは、日本勢も含む自動車大手の多くが出展を見送った。VDAでは、2011年3月に署名したフランクフルト見本市会社との契約が2019年末に切れることを機に、昨年10月から候補地の選考を開始していた。

独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、IAAの来場者数はピーク時には100万人を超えていたが、2019年は約56万人にとどまっていた。VDAはこれまでも、1990年の東西ドイツ統合や、約10年前にVDAが拠点をフランクフルトから首都ベルリンへ移した際にもIAAの移転を検討していた。

同紙によると、プレゼンでは、ベルリンとケルンの評価が最も高く、ハンブルク、ミュンヘンの順で続いていた。ケルンが最終候補に残れなかったのは、2021年の開催日がすでに9月に決まっているためで、ケルンでは6月の開催スケジュールしか確保できない問題があった。このため、ミュンヘンが繰り上がり、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘンの3都市が最終候補に残った。

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