VWとダイムラー、ソフトウエアの協力検討か=独誌

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)とダイムラーがソフトウエア分野での協力を検討している模様だ。すでに協議を開始しており、VWのヘルベルト・ディース社長やダイムラーのオラ・ケレニウス社長も参加してしているという。独経済誌『マネージャーマガジン』(3月20日付、電子版)が報じた。なお、ダイムラーの広報担当者は同誌の取材に対し、「協議については何も知らない」とコメントしている。

ダイムラーはすでに、自動車用の基本ソフト(OS)の開発を進めており、新しいソフトウエア・プラットフォームを将来導入予定のアーキテクチャ(MMA)に採用する計画とされる。MMAをベースにした最初の車両は2024年に市場投入される見通し。

VWは、今夏に発売予定の電気自動車「ID.3」に自動車用の基本ソフト(OS)を導入する計画。また、新しい事業組織「Car.Software

organization」を設立し、VWグループのソフトウエア関連の投資会社や子会社を同組織に集約した。この新組織を通して、将来は外部にも新しいOSを提供する方針。

VWは2025年までにソフトウエア分野に70億ユーロ以上を投資する計画で、提携先も探している。『マネージャーマガジン』誌によると、VWは独自動車部品大手のコンチネンタルと新組織への出資について協議していたが、昨年のクリスマス前に交渉は決裂したという。

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