ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループは18日、ドイツの自動車メーカーからギアオイルを冷却するシステムを受注したと発表した。オートマチックトランスミッションの車両に採用されるもので、2022年夏から2030年にかけて年平均55万台分を生産し、最終的に450万台分を供給する。当該自動車メーカーの北米、アジア、欧州の工場に納入する。
同システムは耐熱性に優れた樹脂製導管で構成される。ギアボックス内のオイルはサーモスタットを経由してインタークーラーに運ばれて冷却され、別の導管を通じて再びギアボックス内に戻される。オートマ車のギアボックスの内部構造が非常に密なため、システムを最大限に小型化している。
今回受注したシステムはノルマの生産現地化方針に沿い、セルビア、中国、メキシコの工場で生産。これにより顧客の現地工場に製品を迅速に供給する。