仏企業、人工呼吸器の生産で協力

仏自動車大手のPSAは3月31日、フランス政府の要請により、仏産業大手4社が人工呼吸器の生産で協力すると発表した。産業ガス大手のエア・リキード、エンジニアリング大手のシュナイダー・エレクトリック、自動車部品大手のヴァレオ、PSAの4社が協力する。仏政府は3月22日、エア・リキードを中心とする企業連合に、4月初めから5月半ばまでの50日間で人工呼吸器1万台の生産が可能かを検討するよう要請していた。

これを受け4社は、調達や産業化などの専門家30人で構成されるタスクフォースを結成し、医療機器を製造するエア・リキード・メディカル・システムズ(ALMS)の人工呼吸器を増産するアクションプランを検討した。

PSAでは、ボランティアの従業員50人以上が参加してパリ近郊のポアシー工場で人工呼吸器の部品を生産する。これをパリ近郊のアントニーにあるALMSの工場に送り、検品・組立する。

また、ALMSのアントニー工場から数キロメートル離れたヴェリジーにあるPSAの研究開発拠点からは、ボランティアの従業員がアントニー工場の増産体制をサポートするため出向する。

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