仏ミシュラン、スウェーデン新興企業とリサイクル技術で提携

仏タイヤ大手のミシュランは15日、使用済みタイヤから原材料を再生する技術を持つスウェーデンの新興企業エンバイロ(Enviro)と提携すると発表した。資本提携や工場建設などを計画しており、2020年半ばまでの最終合意を見込んでいる。

エンバイロは2001年の設立で、従業員数は約20人。熱分解により、廃タイヤからカーボンブラックや熱分解油、鋼鉄、ガスなどを生成する技術を持つ。これらの再生原材料は、様々な産業分野の生産工程に投入することができる。

両社は、当該技術の産業化で協力する。工場を建設する計画で、建設地については今後発表する。ミシュランとエンバイロにおける相互供給についても合意した。また、ミシュランはエンバイロの資本の20%を約300万ユーロで取得し、エンバイロの筆頭株主となる。

ミシュランは、タイヤのリサイクル技術に注力しており、2017年には、使用済みタイヤから高性能微粒

ゴム粉末(MRP)を製造する技術を持つ米リーハイ・テクノロジーを買収した。MRPは、原油やゴムに代わる原材料として、ハイパフォーマンスタイヤ、プラスチック、消費財、コーティング剤、シール材、建設資材、アスファルトなど、産業分野や消費者向けの用途として幅広く利用されている。

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