欧州自動車工業会(ACEA)は26日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2020年4月の商用車新車登録が6万1,369台となり、前年同月に比べ67.0%減少したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、3月(47.3%減)に続き、大幅な減少となった。すべてのEU加盟国およびカテゴリーで販売が大幅に落ち込んでいる。1~4月の累計も前年同期比34.5%減の47万3,910台となった。
4月の主要国の登録台数は、スペイン(87.8%減)、イタリア(85.5%減)、フランス(82.4%減)の落ち込み幅が特に大きい。ドイツ(45.1%減)も大幅な2ケタの減少となった。
カテゴリー別では、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比69.6%減の4万6,264台となり、すべてのEU加盟国で2ケタの減少となった。
3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比54.8%減の1万4,112台。ギリシャを除き、すべてのEU加盟国で大幅な減少となった。
16トン以上の大型トラックは前年同月比58.5%減の1万770台。2004年以降にEU入りした中東欧の新規加盟国(12カ国)が71.2%減と大きく落ち込んでおり、同カテゴリーの主要市場の一つであるポーランドは71.7%減と急減した。
バスは、前年同月比66.8%減の993台。ハンガリー、スウェーデン、ラトビアを除き、販売が大きく減少した。主要国では特に、スペイン(81.6%減)が大幅な落ち込みとなった。