仏ミシュランのCO2削減計画がSBTi認定、30年までに最大38%削減

仏タイヤ大手のミシュランは21日、同社の温室効果ガス排出量の削減計画が同分野の国際共同イニシアチブである「サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアチブ(SBTi)」から認定を受けたと発表した。2030年までに主な指標で15%~38%の削減を目指すとしている。

SBTiは企業に対して科学的根拠に基づく二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標の設定を求めるもので、2014年に世界自然保護基金(WWF)、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、国際NGOの世界資源研究所(WRI)、環境問題に取り組む機関投資家の連合体であるCDPの4団体によって設立された。温室効果ガスの排出経路を表すスコープ1(直接排出)、スコープ2(購入したエネルギーからの間接排出)、スコープ3(サプライチェーンからの間接排出)の3つの部門における削減目標を設定している。

ミシュランでは温室効果ガス排出量を2030年までに、◇スコープ1と2の合計を10年比で38%削減◇スコープ3に含まれるカテゴリーのうち「燃料とエネルギーに関連する活動」、「上流と下流の輸送・配送」、「販売した製品の使用」を対象に18年比で15%の削減――に取り組む。さらに、◇スコープ3に含まれる「購入した製品・サービス」に関係するサプライチェーンの70%を対象に24年までに科学的な削減目標を設定する、としている。

ミシュランは2050年までにスコープ1と2の合計をネットゼロにすることを目標に掲げている。

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