ノキアンタイヤズのCEO交代、「コロナ後」の業績回復が課題

フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズは5月26日、ユッカ・モイジオ氏が27日から新たな最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。3年間在籍したヒル・コルホネンCEOは退任する。モイジオ氏はノキアンタイヤズに転職する前は包装材大手フッタマキで会長兼CEOを務めていた。新型コロナウイルスの感染拡大でタイヤ需要が落ち込む中、業績回復に向けた取り組みが新CEOの大きな課題となる。

ノキアンタイヤズのユッカ・ヒエノネン取締役会長は「モイジオ氏は上場企業の再建を成功させ、財務改善を成し遂げた実績がある。当社の主要市場である中央ヨーロッパおよび北米市場にも明るく、当社を次の成長段階に導くための経験と能力を持っている」とコメントした。

ノキアンタイヤズの営業利益は2019年、前年比15%減の3億1,650万ユーロに大きく後退。今年1-3月期は新型コロナ感染拡大に伴う需要激減が響き、前年同期比83.9%減の900万ユーロまで落ち込んでいる。

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