欧州自動車工業会(ACEA)は23日、欧州連合(EU)における2020年通期の乗用車新車登録台数が前年に比べ約25%減少するとの予想を発表した。2019年の約1,280万台から、300万台以上減少し、約960万台に落ち込むと予想している。
EUでは、3月半ばから5月まで新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化していた。これにより、1~5月の新車登録は前年同期比に比べ41.5%減少している。
ACEAは今後について、感染拡大の防止措置の緩和により、一定の回復が予想されるものの、2008~2009年の金融危機により販売低迷が続いた2013年以降で最低の水準になると予想している。
なお、ACEAは2020年1月には、EUにおける2020年の乗用車新車登録が前年を2%下回り、2014~2019年までの6年連続の増加からマイナスに転じるとの予想を示していた。