VW「ID. 3」、150台を従業員が実証試験

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は22日、電気自動車「ID. 3」の本格的な市場投入を前に、独ザクセン州の従業員が当該モデル150台を用いて実証試験を行うと発表した。ザクセン州のツヴィッカウ、ケムニッツ、ドレスデンの拠点に勤務する従業員に日常業務でそれぞれ数週間使用してもらい、匿名化された利用状況に関するデータを分析する。各拠点では、実証試験への参加希望者を募集し、抽選で選出した。

VWは、販売台数を3万台に限定した「ID. 3」のファーストエディション「ID. 3ファースト」の出荷を9月初めに開始する予定。「ID. 3」の通常モデルの予約は7月半ばから受付を開始する予定。

なお、実証試験に投入するモデルは、ソフトウエア機能の一部が不足しており、実証試験中にアップデートする。

また、実証試験に投入するモデルは、ツヴィッカウ工場で生産した。同工場ではIDシリーズの次期モデルとなるSUV「ID.4」の生産を年内に開始する予定。

VWは電気自動車の市場投入を積極化しており、2022年までにVWブランドのすべての主要セグメントに電気自動車を投入する計画。