ボルボ・カーズ、上半期は9.9億クローナの赤字

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが7月21日発表した2020年上半期決算の営業損益は9億8,900万クローナの赤字となり、前年同期の55億1,900万クローナの黒字から大幅に悪化した。新型コロナの感染拡大を受けた生産休止やディーラーの営業停止、世界的な景気悪化が大きく響いた。売上高は14.1%減の1,118億クローナ。売上高営業利益率は4.2%からマイナス0.9%に悪化した。キャッシュフローは128億300万クローナのマイナスで、赤字幅は前年から4倍以上に拡大した。

上期の世界販売は20.8%減の26万9,962台だった。一方、同社の電気駆動車の専門ブランド「リチャージ」の販売はコロナ禍の中でも79.8%増の3万7,775台に拡大している。サミュエルソン社長は、自動車市場が正常に戻りつつあることから「上期の業績悪化は一時的なもので、下期には回復が見込まれる」と明言。リチャージのラインナップがけん引役になるとの見方を示した。

上部へスクロール