独コンチネンタル、高性能樹脂製部品の合弁設立

独自動車部品大手のコンチネンタルは10日、システムサプライヤーの独aft automotiveと折半出資の合弁会社を設立すると発表した。同合弁を通して、電動車向けの高性能樹脂製の接続部品を生産する。合弁会社の従業員数は2025年までに30人を超える見通し。なお、同合弁の設立には、カルテル当局の認可が必要となる。

両社は2016年末から、冷却回路やターボチャージャー、チャージエアクーラーをエンジンルーム内のユニットと接続するための特殊な樹脂製接続部品を共同で開発してきた。合弁会社の設立により、両社の協力関係はさらに強化される。

ハイブリッド車や電気自動車の車載充電池は、摂氏20~40度で最も効率よく作動し、航続距離や充電池の寿命も長くなるとされる。このため電動車では、従来の内燃エンジン車に比べ、温度管理のための冷却回路がより多く必要となる。

冷却回路などのホース/配管部品はこれまで主に、ゴム製やステンレス鋼製が主流だったが、ハイブリッド車や電気自動車ではゴム製の部品を高性能樹脂製の部品に置き換えるケースが増えている。樹脂製の部品は軽量のため、燃費を節約し、二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる利点がある。

aft automotiveは2009年の設立で、独ノルトライン・ヴェストファーレン州のグレーフェンに本社を置く。バルブやエジェクター(真空)ポンプ、接続部品、高性能樹脂製のホース部品などを開発・生産している。現在は、ドイツ、ボスニアヘルツェゴビナ、セルビアに3拠点を持つ。従業員数は189人。2018年の売上高は5,320万ユーロだった。

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