独自動車部品大手のコンチネンタルは12日、同社のパワートレイン事業であるヴィテスコ・テクノロジーズ(以下、ヴィテスコ)が独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の電気自動車「ID.3」に駆動装置用制御ユニット(ドライブコントロールユニット)を供給すると発表した。ヴィテスコは今後さらに、VWグループのMEBプラットフォームを基盤にしたモデル向けにもドライブコントロールユニットを供給する。
当該ユニットは、◇電気モーターの起動◇アクセルペダルから来るあらゆるコマンドの調整◇充電・エネルギー管理および高圧電気システムとの連携◇他の車載制御装置へのインターフェース――などの機能を持つ。また、外部との接続により、ソフトウエアの更新や機能拡張を可能にする。このため当該ユニットの開発においては、機能の安全性に加え、サイバーセキュリティも重視した。
開発期間は約2年。ヴィテスコは、長期に渡り培ってきたエレクトロニクスに関するノウハウを投入するとともに、ソフトウエアも開発した。ソフトウエアの開発では、独自に開発したソフトウエアと並行して、VWからもソフトウエアの供給を受けた。
VW「ID.3」は、電気自動車に特化したモジュール式プラットフォーム「MEB」をベースにした初めての電気自動車。ヴィテスコは今後、VWの他の電気自動車や、VWグループ傘下のブランドのMEBプラットフォームを基盤にしたモデルにもドライブコントロールユニットを供給する予定。