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2020/9/11

企業情報 - 自動車メーカー

PSA/オペルとトタル/サフト、自動車用電池の合弁設立で合意

この記事の要約

仏自動車大手のグループPSAは3日、PSAおよびPSAの独子会社であるオペル、仏石油大手トタルおよびトタル傘下のバッテリーメーカーであるサフトの4社が合弁会社オートモーティブ・セルズ・カンパニー(ACC)の設立に関する合 […]

仏自動車大手のグループPSAは3日、PSAおよびPSAの独子会社であるオペル、仏石油大手トタルおよびトタル傘下のバッテリーメーカーであるサフトの4社が合弁会社オートモーティブ・セルズ・カンパニー(ACC)の設立に関する合意書に署名したと発表した。ACCは自動車向けの高性能電池の開発・生産を事業とする。

トタルおよびサフトは、研究開発および産業化のノウハウを新合弁会社に投入する。PSAとオペルは自動車市場に関する知見や生産に関する経験を提供する。

フランスではすでに、ボルドーで研究開発センターが事業を開始しており、ネルサックでは研究開発に重点を置いたパイロットプラントの整備を進めている。研究開発フェーズの終わりには、フランスのドゥブランとドイツのカイザースラウテルンの2カ所で大規模な工場(ギガファクトリー)が稼働し、量産を開始する計画。工場の生産能力は、当初は8ギガワット/時とし、2030年までに両拠点を合わせた生産能力を48ギガワット/時に引き上げる予定。

当該プロジェクトの投資総額は50億ユーロを超える。欧州連合(EU)は当該プロジェクトを欧州共通関心の重要プロジェクト(IPCEI)として支援しており、仏独政府は13億ユーロの補助金を拠出する。