独自動車大手のBMWは14日、中国の華晨中国汽車(Brilliance)との合弁会社BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)が瀋陽市鉄西区に新しいバッテリー工場を開設したと発表した。BMWの電気自動車「iX3」に搭載する第5世代の電気駆動システム「eドライブ」用の高性能電池を生産する。
同工場で生産した電池は、BBAが9月に瀋陽市大東区の工場で生産を開始する「iX3」に供給する。これにより、BMW「X3」は、ガソリン車およびディーゼル車(48Vマイルドハイブリッド車を含む)、プラグインハイブリッド車、純粋な電気自動車のラインアップが揃う初めてのモデルとなる。
BBAは2017年に鉄西区に電池工場「ハイ・ボルテージ・バッテリー・センター」を開設した。新工場の開設により、電気自動車やプラグインハイプ車の需要拡大に対応する。また、新工場は、BMWグループの中で最初に第5世代の高性能電池を生産する工場となる。
BBAは2003年の設立。2019年は大東区と鉄西区の両工場で前年比約9%増の53万台以上を中国市場向けに生産した。BMWグループは現在、電動車5モデルを中国市場で販売している。