仏自動車部品大手のヴァレオは9月24日、長距離バスや路線バス用に殺菌効果の高い空気清浄機を開発したと発表した。同装置は医療施設で使われている紫外線技術を採用し、1度の循環で新型コロナを含むウイルスや雑菌、カビ類を95%以上除去できる。独自設計のモジュール式のため、車両の空調システムとの統合ほかエアコンの無い車両に後付けできる特長がある。
同装置はほぼすべてのタイプのバスに取り付けが可能で、あらゆる気候を想定して設計されている。紫外線が装置から漏れ出すのを防ぐため、同社が「光の迷宮」と呼ぶ特殊な回路を組み込んでおり、車内の空気を安全に効率よく殺菌できる。
ヴァレオは同装置をすでにブラジルのバスメーカーにOEM供給している。今後は欧州、南北アメリカ、アジア市場に投入していくとともに、同様の紫外線技術の乗用車への応用も計画している。