ドイツ新車登録、9月は8.4%増加 1/4

ドイツ連邦陸運局(KBA)は5日、同国の2020年9月の乗用車新車登録が26万5,227台となり、前年同月に比べ8.4%増加したと発表した。昨年9月の販売が比較的低調だったことや、今年9月は前年同月に比べ営業日が1日多かったことが増加の一因。1~9月の累計は、新型コロナウイルスの影響を受け、前年同期比25.5%減の204万1,831台と大きく落ち込んでいる。

9月の顧客別の登録台数は、法人が全体の63.9%(前年同月比3.5%増)、個人は36.0%(同18.3増)を占めた。

燃料別では、ガソリン車が前年同月比17.6%減の12万645台(市場シェア:45.5%)、ディーゼル車も6.4%減の6万7,901台(市場シェア:25.6%)と前年同月を下回った。電気自動車は260.3%増の2万1,188台(市場シェア:8.0%)と大きく伸びている。ハイブリッド車も185.2%増の5万4,036台(市場シェア:20.4%)と好調。そのうち、プラグインハイブリッド車は、463.5%増の2万127台(市場シェア:7.6%)だった。

ブランド別では、ドイツ勢はアウディ(42.4%増)が大幅に増加したほか、MINI(4.7%増)、BMW(1.9%増)、メルセデスベンツ(1.9%増)、フォルクスワーゲン(VW)(1.6%増)が前年同月を上回った。これに対し、スマート(41.2%減)、オペル(27.6%減)、ポルシェ(19.7%減)は大幅な2ケタ減少となり、フォード(0.8%減)も前年同月を下回った。

国外ブランドでは、テスラ(82.7%増)、セアト(71.1%増)、アルファロメオ(59.5%増)、ルノー(58.4%増)が50%を超える伸び率だった。国外ブランドで最大手のシュコダ(29.6%増)も2ケタの増加だった。これに対し、DS(41.5%減)、サンヨン(29.0%減)は減少幅が20%を超えた。

日本勢は、スバル(70.4%増)が大幅な増加となったほか、日産(15.0%増)、トヨタ(13.7%増)、レクサス(0.3%増)が前年同月を上回った。マツダ(24.7%減)は2ケタの減少で、ホンダ(7.1%減)、スズキ(1.3%減)も低調だった。

■ 生産・輸出は大幅に減少

独自動車工業会(VDA)によると、9月の国内生産は前年同月比11%減の36万9,300台で、1~9月の累計は、前年同期比33%減の238万9,200台だった。輸出も、9月が前年同月比16%減の26万6,600台、1~9月の累計は、前年同期比34%減の178万1,400台と、前年実績を大きく下回っている。

国内受注は、9月が前年同月に比べ4%増加したものの、1~9月の累計は、前年同期を18%下回っている。国外受注は、9月が前年同月比約5%増、1~9月は前年同期比15%減少だった。

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