スウェーデンの乗用車大手ボルボ・カーズは1日、ベルギーのゲント工場で純粋な電気自動車「XC40リチャージ」の生産を開始した。同モデルの受注は好調で、年内に製造予定の車両はすでに完売している。最初の車両は欧州で10月末に納車する予定。
「XC40リチャージ」は、小型SUV「XC40」の電気自動車バージョンで、ボルボ・カーズの親会社である中国の浙江吉利控股集団(Geely)と共同開発したプラットフォーム「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー(CMA)」をベースにしている。
全輪駆動車で、1回のフル充電による航続距離は400キロメートル超(WLTPモード)、出力は408hpとなっている。急速充電システムでは、約40分で電池容量の80%まで充電することができる。
ボルボ・カーズは2019年10月、乗用車1台あたりのライフサイクルにおける二酸化炭素(CO2)排出量を2025年までに2018年比で40%削減する目標を発表した。同目標の実現に向けた取り組みの一環として、2025年までに同社の世界販売台数の50%を純粋な電気自動車とする目標を掲げている。