独自動車大手のアウディは7日、ハンガリー子会社アウディ・フンガリアがアウディでは2カ所目の二酸化炭素(CO2)ニュートラルな拠点となったと発表した。同日には、ジュールの物流センターに整備した欧州最大規模の太陽光発電設備が正式に操業を開始した。アウディでは、アウディ・ブリュッセルが2018年に最初のCO2ニュートラル拠点となっている。
ジュールの太陽光発電設備は、独電力大手エーオン(E.ON)の子会社エーオン・フンガリアとの共同プロジェクトで、物流センター2棟(面積:各8万平方メートル)の屋根に、太陽光発電パネルを設置した。設置面積は、2棟合わせて約16万平方メートルとなり、建物の屋根に設置する太陽光発電パネルでは欧州で最大規模となる。
アウディ・フンガリアは、2012年から地熱設備を導入しており、熱需要の約70%を地熱エネルギーで対応している。残りは天然ガスを使用しているが、バイオガス証書の取得によりCO2排出量を相殺している。
また、エンジンの試験装置など、CO2排出の回避が不可能な業務については、カーボンクレジット制度(温室効果ガスの排出削減量証明)の利用により、CO2ニュートラルを達成している。
アウディでは2020年初めから、全ての工場で再生可能エネルギー由来のグリーン電力のみを使用している。