ベルギーのユミコア、コバルト事業を再編

ベルギーの非鉄金属大手ユミコアは9月30日、傘下のコバルト事業会社コバルト・アンド・スペシャルティマテリアルの再編計画を発表した。フィンランドのコッコラ工場と米国のナッシュビル工場に生産統合する。リチウムイオン電池の原料となるコバルトの市場は電気自動車(EV)の普及に伴い競争が激化しており、ユミコアは事業統合により競争力を強化する狙いだ。

ベルギーのオレン工場のコバルト精製とリサイクル事業の一部を、コッコラのコバルト精錬所に移管する。ユミコアは2019年に世界最大規模の同精錬所をフィンランドのコバルト製品大手フリーポート・コバルトから取得した。移管完了は2023年を見込む。

米国ではアラバマ州のアラブ工場を閉鎖し、テネシー州ナッシュビルの工場に移管する。同国ではすでにオハイオ州のウィックリフ工場を閉鎖している。

再編費用として5,500万ユーロを見込んでいる。

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