仏自動車大手のルノーは12日、小型MPV「カングー」の新モデルを発表した。3代目となる新型カングーは乗用車タイプの「カングー」、小型商用車(LCV)タイプの「カングー・バン」のほか、姉妹モデルの「エクスプレス」(乗用車)と「エクスプレス・バン」(LCV)の4車種がある。外観はこれまでよりも精悍かつスタイリッシュなデザインが特徴。ガソリンおよびディーゼルモデルに加え、電気自動車(EV)モデルも設定される。発売は2021年春の予定。
このうち「カングー・バン」はセンターピラーを廃した新機構「イージーサイドアクセス」が特徴。側面の前後ドアを開けると開口部は1,416mmの幅となり、LCVクラスで最大の幅広となる。もう一つの「イージー・インサイド・ラック」は助手席を床に水平に倒すことのできる機構で、より大きなサイズの荷物を積めるようになった。
「カングー」シリーズはフランスのモブージュ工場で、「エクスプレス」シリーズはモロッコのタンジェ工場で生産する。全モデルでインフォテインメントシステムの「イージーリンク」や、デジタルルームミラー「パーマネント・リアビュー」を標準装備。先進運転支援システムとして、横滑り防止装置や衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)などをオプション設定している。