欧州自動車工業会(ACEA)は25日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2020年10月の商用車新車登録が17万2,743台となり、前年同月に比べ1.2%減少したと発表した。カテゴリー別では、小型商用車が前年同月を上回ったものの、その他のカテゴリーが低迷している。1~10月の累計は、前年同期比22.2%減の137万9,054台だった。上半期と比べると、減少幅は小さくなっているものの、今年10カ月の販売はすべてのEU加盟国で2ケタの落込みとなっている。
10月のカテゴリー別登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比0.7%増の14万4,884台と、前年同月を上回った。西欧のEU12カ国は1.7%増と好調だったのに対し、中東欧の新規加盟国(EU12カ国)は8.5%減と低調だった。
3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比9.5%減の2万5,398台。トラックの大部分を占める大型トラックの販売低迷が減少の主因。16トン以上の大型トラックに限定すると、10月の新車登録は、前年同月比9.8%減の2万858台となっている。
バスは、前年同月比12.6%減の2,461台だった。フランス(11.4%増)とドイツ(11.1%増)が2ケタの増加だったが、スペイン(35.8%減)とイタリア(18.5%減)が大幅な2ケタ減となり、前月と同様のバラツキが見られた。