独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは11日、8速自動変速機(AT)の商用車向けシリーズ「ZFパワーライン」の量産を開始したと発表した。従来比で10%の燃費改善と、乗用車と同等の快適性が特長。中型トラックや大型のピックアップトラック、バスでの採用を想定している。生産は当初フリードリヒスハーフェンの本社工場が担い、2023年からは米グレイコート工場でも開始する。
「ZFパワーライン」は熱交換器を除いた重量が150キログラム。最大7.64という高いギヤスプレッドにより、車両のスムーズな発進と燃費向上を実現している。対応する車両重量は最大26トン、エンジントルクは1,200Nm。マイルドハイブリッド車(MHV)やプラグインハイブリッド車(PHV)にも搭載できる。
ZFは2016年に同トランスミッションを発表していた。