英新車登録、20年通期は29.4%減少 1/2

英自動車工業会(SMMT)は6日、同国の2020年通期の乗用車新車登録が163万1,064台となり、前年に比べ29.4%減少したと発表した。これは前年に比べ約68万台少なく、1992年(159万4,000台)以来の低水準となる。売上高では204億ポンドの損失となる。12月単月では、前年同月比10.9%減の13万2,682台だった。

新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための制限措置や、英国政府がガソリン車とディーゼル車の新車販売の禁止を2030年に前倒ししたこと、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う混乱への懸念などが販売減少の背景にある。

2020年の顧客別の新車登録は、個人(26.6%減)、大口法人(31.1%減)、小口法人(43.3%減)のいずれも大きく落ち込んだ。

燃料別では、ガソリン車が前年比39.0%減の90万3,961台で、市場シェアは55.4%だった。ディーゼル車は前年比55.0%減の26万1,772台にとどまり、市場シェアは16.0%に大きく縮小した。これに対し、電気自動車(BEV)は前年比185.9%増の10万8,205台となり、市場シェアを6.6%に拡大した。プラグインハイブリッド車も前年比91.2%増の6万6,877台(市場シェア:4.1%)と急伸した。

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