独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は7日、インド市場に投入するコンパクトSUV「KUSHAQ」を2021年3月に世界初公開すると発表した。
シュコダ自は現在、VWグループのインド戦略を統括しており、2018年にインド戦略「INDIA 2.0」を発表した。「KUSHAQ」は、「INDIA 2.0」の枠組みにおいてインド市場に初めて投入する量産モデルとなる。
モデル名「KUSHAQ」は、インドなどで用いられた古代語であるサンスクリット語で王や支配者を意味する「Kushak」に由来する。シュコダはこれまで、SUVモデルに「コディアック(KODIAQ)」、「カロック(KAROQ)」、「カミック(KAMIQ)」と、「K」で始まり「Q」で終わるモデル名を使用していることから、新モデルもこの命名法に従って「KUSHAQ」とした。
「INDIA 2.0」では、「KUSHAQ」を皮切りに、シュコダ自動車とVWから合計で4モデルのコンパクトカーを市場投入する計画。4モデルはすべて、シュコダ自がVWグループのプラットフォーム「MQB」をベースにインド市場向けに開発したプットフォーム「MQB‐A0‐IN」をベースに使用する。
VWはこれまでに、独自に開発した低価格車や、スズキ、インドのタタ・モーターズとの提携などを通してインド事業の強化を試みたが、いずれも失敗に終わった経験を持つ。今回はグループ傘下のシュコダにインド事業を託した。