仏自動車大手PSAの独子会社オペルは3日、小型SUV「モッカ(MOKKA)」の新モデルのエアロダイナミクス性能を高めていることを明らかにした。空力効率の改善により空気抵抗係数(Cd)を先代モデルの0.35から0.32まで減らし、燃費向上と低排出を実現している。
オペルはシュツットガルト大学自動車・エンジン研究所(FKFS)と共同でエアロダイナミクス性能を最適化した。0.32のCd値は、車を正面から平面で見た面積を2.27平方メートルまで狭めることで実現した。オペルによると、先代モデルとの比較では、高速走行時の空気抵抗を16%低くし、走行1km当たりのCO2排出量をWLTPモードで9グラム減らしている。 主な改良点として、◇Aピラーとドアミラー形状の最適化◇車体底面のクラッディング(金属皮膜)施工◇テールゲート側面のフィンと、ルーフ後端のスポイラー取り付け◇フロントバンパーの左右両端に開口部(エアカーテン)の設置――などがある。また、高級車向けの装備であるアクティブ・グリルシャッターを搭載。エンジン冷却水の温度や速度に応じてフロントグリルのシャッターを自動開閉する。