EUが日本からの渡航を原則禁止、受け入れ国リストから除外

欧州連合(EU)は1月28日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施している域外からの渡航制限について、観光客などを受け入れる国のリストから日本を除外した。これによって日本からEUへの渡航は、同日付で原則禁止となった。

EUは対象国のリストを新規感染者数や検査状況などをもとに、2週間ごとに見直すことになっており、これまでにカナダ、チュニジアなどが除外された。今回の見直しで、日本もリストから外された。理由は明らかにしていないが、新型コロナ感染拡大が続いているためとみられる。

日本が除外されたことで、渡航解禁国のリストに入る国はオーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、タイ、韓国、ルワンダ、中国の7カ国に減る。中国は相互主義に沿って同国がEUからの渡航者を受け入れることが条件となっており、実際には渡航規制が緩和されていない。

EUの渡航制限解除に法的拘束力はなく、実際の受け入れはEU各国の判断に委ねられる。日本など非対象国からの不要不急でない渡航は今後も認められるが、欧州委員会は25日、域外からの渡航に関する規制を強化する方針を発表しており、入域から最大14日間の自主隔離義務付けなど厳しい制限が適用される。

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