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2021/2/12

企業情報 - 部品メーカー

独ZF、米国で大型受注獲得

この記事の要約

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは9日、北米の複数の自動車メーカーから商用車向けの8速自動変速機「パワーライン」の大型受注を獲得したと発表した。受注総額は数十億ユーロで、ZFの商用車セグメントにとって過去最 […]

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは9日、北米の複数の自動車メーカーから商用車向けの8速自動変速機「パワーライン」の大型受注を獲得したと発表した。受注総額は数十億ユーロで、ZFの商用車セグメントにとって過去最大の個別受注も含まれている。

ZFは今回の大型受注を受け、米サウスカロライナ州のグレー・コートにある変速機工場に1億5,000万ユーロ強を投資して従業員500人を新たに採用する。同工場では2023年に「パワーライン」の生産を開始する予定。

「パワーライン」は、燃費を最大10%削減することができるなどの利点がある。モジュール式の構造のため、重量が26トンまでの中型トラックやバス、ピックアップなどさまざまな車種に対応することができるほか、将来的にマイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドシステム用の変速ギアとしても活用することができる。

ZFはドイツのフリードリヒスハーフェンで「パワーライン」を開発し、同拠点で2020年10月に世界市場向けの生産を開始した。米グレー・コート工場は2012年に操業を開始、現在は従業員約2,200人が勤務している。

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