欧州自動車工業会(ACEA)は17日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)の2021年1月の新車販売(登録)が前年同月比24.0%減の72万6,491台にとどまり、1月の登録台数では過去最低の水準を記録したと発表した。
ロックダウン(都市封鎖)や移動・営業規制など各国の新型コロナウイルス感染拡大防止策が販売減少に大きく影響した。多くの国で1月の営業日が昨年に比べ1日少なかったことも背景にある。
EU加盟国は、ほとんどの国が2ケタの減少となった。主要国では、スペイン(51.5%減)の減少幅が最も大きく、ドイツ(31.1%減)、イタリア(14.0%減)も2ケタの減少だった。フランス(5.8%減)は他の国に比べ小幅の減少にとどまった。スウェーデン(22.5%増)は唯一、前年同月に比べ販売が伸びている。
■ EU 30カ国、1月は25.7%減少
EU26カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスおよび英国を加えた欧州30カ国の1月の新車登録は、前年同月比25.7%減の84万2,835台だった。欧州自由貿易連合(EFTA)では、ノルウェーが唯一、前年同月比7.7%増と販売を伸ばした。