欧州自動車工業会(ACEA)は24日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2021年2月の商用車新車登録が15万6,444台となり、前年同月に比べ1.2%増加したと発表した。バスを除くすべてのカテゴリーで前年同月を上回った。また、中東欧(EU12カ国)が前年同月比17.2%増と好調だった。主要4カ国は、イタリア(10.1%増)が好調だったものの、フランス(5.3%減)、ドイツ(1.9%減)、スペイン(15.3%減)は前年同月を下回った。1~2月の累計は、前年同期比3.3%減の29万7,651台となっている。
2月のカテゴリー別の新車登録は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比0.4%増の13万825台だった。主要国ではイタリア(11.0%増)が唯一、前年を上回ったが、スペイン(17.7%減)は2ケタの減少となっており、フランス(5.0%減)、ドイツ(2.3%減)も前年同月を下回った。
3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比6.6%増の2万3,491台、16トン以上の大型トラックも前年同月比8.8%増の1万9,630台に拡大した。大型トラックでは、中東欧(EU12カ国)が前年同月比36.0%増と大きく伸びており、中でも、ポーランドは51.3%増と急伸した。
バスは、前年同月比10.0%減の2,128台と低調だった。主要国のうち、イタリア(38.8%減)、スペイン(22.8%減)、ドイツ(20.3%減)が2ケタの落込みとなり、フランス(2.8%減)も前年同月を下回った。