ドイツ新車登録、3月は35.9%増加 1/4

ドイツ連邦陸運局(KBA)は4月7日、同国の2021年3月の乗用車新車登録が29万2,349台となり、前年同月に比べ35.9%増加したと発表した。前年同月は、最初のロックダウン(都市封鎖)の影響により、販売台数が大幅に減少していた背景がある。2021年1~3月の累計は、前年同期比6.4%減の65万6,452台だった。なお、2021年3月の新車登録は前年同月比で伸びたものの、2019年3月と比べると15%の減少となり、まだ通常レベルに戻っていない。

3月の顧客別の内訳は、法人が全体の65.4%(前年同月比43.7%増)、個人は34.5%(同23.1%増)だった。

ブランド別では、ドイツ勢はすべてのブランドが前年同月を上回った。輸入ブランドは、アルファロメオ(114.6%増)、プジョー(78.4%増)、現代自(76.0%増)、サンヨン(68.5%増)、テスラ(63.6%増)、ルノー(63.1%増)などが大幅な増加となった。

日本勢は、ホンダ(33.3%減)、三菱自(33.0%減)、スバル(9.8%減)が前年同月を下回ったものの、マツダ(50.5%増)、トヨタ(31.5%増)、スズキ(17.2%増)、レクサス(11.2%増)、日産(8.5%増)は前年同月に比べ増加した。

燃料別では、純粋な電気自動車(BEV)が3万101台となり、前年同月を191.4%上回った。市場シェアは10.3%を占めている。ハイブリッド車も前年同月比182.7%増の8万1,220台(市場シェア:27.8%)と大きく伸びている。うち、プラグインハイブリッド車は、前年同月比277.5%増の3万5,580台(市場シェア:12.2%)だった。

ガソリン車は、前年同月比7.1%増の11万5,174台(市場シェア:39.4%)、ディーゼル車は前年同月比5.0%減の6万4,518台(市場シェア:22.1%)だった。

■3月は生産・輸出も2ケタの増加

独自動車工業会(VDA)によると、3月の国内生産は前年同月比29%増の37万3,900台、輸出も前年同月比23%増の29万6,100台に拡大した。ただ、1~3月の累計では、国内生産が前年同期比8%減の93万3,600台、輸出は前年同月比9%減の70万3,600と前年の水準を大きく下回っている。

VDAによると、国内受注は3月が前年同月比35%増、1~3月は前年同期比9%減少だった。国外受注は3月が前年同月比60%増、1~3月も前年同期比22%増といずれも大幅に伸びている。

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